【童話】恋した蝙蝠は光の下で死にました

真っ赤な空に仲間にはぐれた白い鳥。

夕暮れの空に帰るのが遅れた鳥一羽

夕焼けに染る翼が美しくて

夜をまとう蝙蝠はその姿に目をうばわれました


蝙蝠は目を焼き体を焼く太陽の下に闇から這い出て
仲間と遊ぶ鳥に近づきました
不器用に飛ぶ蝙蝠はやっとのことで白い鳥に追いつくと思いきって叫びました

「あなたを愛しています」

と言った蝙蝠を見て鳥は仲間と笑いました

「あなたにはこの美しい羽毛もないじゃない」

「あなたは同じ空を飛んでも優雅に飛べないじゃない」

「あなたは闇に隠れて生きるほど醜いじゃない」

仲間と笑う鳥の嘲りに

蝙蝠は闇に逃げ帰りました

闇は傷ついた蝙蝠を優しく包んでやりました

蝙蝠は闇を振り切り

昼の光に飛び出しました

光は再び蝙蝠の目を

体を焼き

蝙蝠は明るく青い空を

よたよたと飛びました


光の下で生きれたなら

青い空を愛する鳥と仲良く

飛べると信じた蝙蝠は

光から拒絶され

壁に激突して死にました

| カテゴリー : 童話 | 投稿者 : 月夜